訪問介護と訪問入浴介護とは何ですか?

訪問介護では、身体介護と生活援助などを提供します。

訪問介護とは、ヘルパーや介護福祉士が利用者の住居を訪問して、身体介護、生活援助などを提供するサービスです。
身体介護では、入浴、排泄、食事、起床・就寝などの介助を、生活援助では、掃除、洗濯、調理などの日常生活の援助を行います。
生活援助には一般に、利用者以外に関わる家事、草むしり・ペットの散歩といった日常生活外の家事は含まれません。
また生活援助中心型のサービスを受けるには一人暮らし同居家族のやむを得ない事情があるという条件が必要です。
要支援者向けの介護予防訪問介護は、15 年度の制度改正で地域支援事業の訪問型サービスに移行されて います。

訪問入浴介護では、入浴の介助を行います。

訪問入浴介護は、自宅の浴槽では入浴が困難な要介護者に対し、ホームヘルパーや介護福祉士や看護師が移動入浴車などを使って入浴の介助を行うサービスです。
訪問入浴介護には全身入浴部分入浴があり、いずれも自宅に搬入可能な浴槽を運ぶ車両、あるいは車内で入浴可能な浴槽や機器類を装備した車両が使われます。
介護職員2名と看護師1名が入浴の前後に体温や血圧などを測った上でサービスを提供するため、全身入浴の場合、1時間の訪問で実際に入浴する時間は20〜30分前後と言われています。
なお、利用者の半数以上を占める要介護5の重度要介護者向けの訪問入浴介護では、サービス提供にあたり細心の注意が必要となります。

訪問介護と訪問入浴介護の制度改正と報酬改定

2024年度の制度改正では、訪問介護について「24時間体制の見直し」「退院時共同指導の指導提供の柔軟可」、訪問介護と訪問入浴介護について「認知症専門ケア加算の算定要件の見直し」が図られました。

また、2024年の報酬改定では、訪問介護について「特定事業所加算の見直し」「口腔連携強化加算の新設」「同一建物減算の新区分の設定」、訪問入浴介護について「看取り連携体制加算の新設」が図られています。

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